シルバーや明るいブルーは、まずはブリーチで白に近くまで明るく脱色してからでないとキレイに発色しません。
均一に脱色できていなかったり、ダメージ度合に差があったりすると、確実に色ムラになります。
白に近くまで脱色するハイブリーチにはいろいろとリスクがつきもの…。
均一に脱色するのが難しい上(塗布量・放置時間によって色の抜け方が変わります)、ダメージケアも入念にしなければ髪が切れてしまったり、次のブリーチができなくなってしまったりします。
エンシェールズカラーバターはカラーバリエーションが豊富!
はじめてご使用の方も、ご愛用いただいている方も、「どの色を使えばいいか」悩まれた場合、ぜひこちらのページを参考にしてみてください。
ブリーチや、色物のカラーをするのが初めての方は、できれば、赤やピンクといった暖色系またはパープル・グリーンなどの中間色系からスタートされることをおすすめします。

シルバーや明るいブルーにするためにはハイブリーチのリスクが伴いますが、暖色系・中間色系は、白に近くまで明るくしなくても、ブリーチ1回程度の金髪でもしっかり染まります。
ブリーチをしなくても、明るめ(10トーンレベル以上)の茶髪であれば色の発色は感じられます。
また、使う前の髪に多少の色ムラがあっても、大きくは影響せずキレイに発色します。

使う前のベースの髪色・発色・カラー後のケアの点で、暖色・中間色系はやりやすいので、ブリーチやカラーをするのが初めての方は、暖色系・中間色系からスタートし、シルバーや明るいブルー系はカラーのやり方やアフターケアに慣れてから挑戦されることをおすすめします。
どうしてもシルバーや明るいブルー系にされたい場合は、ブリーチだけでも美容室でやっていただきアフターケアの方法も担当の美容師さんにご相談してみてください。
同系色で薄い色・濃い色で迷われた場合は、「濃い色」をお求めいただくことをおすすめします。
カラーバターは専用の「クリアクリーム」または市販の「白いトリートメント」で色を薄めることができます。

人気のピンク・シルバー・ミルクティーは複数色展開していますが、濃い色を薄めると、薄い色とほぼ同じ色をつくることができます。(*全く同じではなく、やや色味が異なる場合があります)
混ぜる手間はかかりますが、やや安価な「クリアクリーム」または市販の「白いトリートメント」を使用する分、量を増やせてコストダウンすることができます。


薄い色を使って発色が思ったより弱かった場合、他の色をストックされていない限り、その場ですぐにリカバリーすることはなかなか難しいですが、濃い色であれば、薄める割合を調整してすぐに染め直すことができます。
人毛のヘッドマネキンを使って以下ご紹介します。
ブリーチを1回して黄色味が強く残った16レベルくらいのトーンの金髪(A)を《アッシュミルクティー》でカラーすると、(B)のようになります。
黄色味を落ち着かせ、ミルクティーベージュのようなカラーになりました。
(B)にしてすぐ、上から《ココアブラウン》を3倍のクリアクリームで薄めた色を重ねて使用すると
(C)のようになります。

(B)くらいの発色で問題なければ、《アッシュミルクティー》をそのままご使用いただければ充分ですが、発色が弱いと感じられる場合・発色に不安がある場合は、はじめから《ココアブラウン》を薄めてご使用されることをおすすめします。
《ココアブラウン》を5倍の《クリアクリーム》で薄めると、《アッシュミルクティー》とほぼ同じ明るさ・色味になります。
あまりトーンダウンさせたくない場合は、ココアブラウン:クリアクリーム=1:5の割合を目安に少量作り、一部の髪を実際にカラーして発色を確かめてみてください。
発色が弱かった場合、ココアブラウンの比率を増やせば、簡単に濃いめの色に調整することができます。

《ダークシルバー》を10倍のクリアクリームで薄めると《925シルバー》に近いシルバーに、20倍のクリアクリームで薄めると《プラチナシルバー》に近いシルバーになりますが、
クリアクリームの割合を変えると、《ダークシルバー》と《925シルバー》の中間の明るさのシルバーや、《925シルバー》と《プラチナシルバー》の中間の明るさのシルバーをつくることができます。
同様に、《フラッシュピンク》・《ココアブラウン》を使って、自分だけのピンク・ミルクティーをつくることができ、楽しめる明度の幅が広がります。

濃い色をお求めいただくと、調整できる明度の幅が広がるので、薄める割合を変えて1色でグラデーションカラーにすることもできます。
根元を原液で染め、中間~毛先を薄めた明るい色で染めると、元となる色が同じなのでナチュラルなグラデーションに仕上がります。

根元は中間や毛先と比べダメージが少なく、色をはじきやすい傾向があります。
薄い色1色で全頭を染めて、中間~毛先がとても良い希望の色になっても、根元は色が入らずブリーチしただけの色になってしまう、ということも起こりえます。
そんな時、色が入らなかった根元のみ濃い色で染めると、中間~毛先の薄い色をキープしつつ、根元のリカバリーができます。
また根元が伸びてきてプリンになった時、境界線部分を濃い色で染めるとぼかすことができます。
人毛のヘッドマネキンを使って以下ご紹介します。
ブリーチでかなり明るくした髪全頭に《925シルバー》を使ってシルバーにカラー。(左画像)
このように、根元だけ明るくなってしまうケースがあります。
そんな時、《925シルバー》よりも暗い、黒に近いシルバー《ダークシルバー》を根元の色が入りきらなかった部分に使うと、中間~毛先の明るいシルバーはそのままで、根元をリカバリーすることができます。(右画像)

上記「理由その3」と「理由その4」でご紹介している通り、《ダークシルバー》を10倍の《クリアクリーム》で薄めると、《925シルバー》と同じ明るさで色味の近いシルバーができるので、 はじめから《ダークシルバー》を薄めてご使用されることをおすすめします。
カラーチェンジする度にフルブリーチをすると、髪がハイダメージし過ぎて切れ毛につながってしまう恐れがあります。
頻繁にカラーチェンジしたい方は、色落ちが早い色を選ぶか、退色途中のまだ残っている色の上から別の色を重ねると、毎回全体ブリーチをせずにカラーチェンジをお楽しみいただけます。
既製カラーを原液でご使用される場合、以下表のカラーは色落ちが早く、2週間~3週間ほどで色がかなり薄まります。(※個人差はあります)
かなり薄まった状態からであれば、ブリーチで脱色せずに上から別の色を入れても邪魔にはならずキレイにカラーチェンジすることができます。
2色以上を混ぜてオリジナルカラーをつくる場合も、使う色が以下表にある色のみであれば、早めに色落ちします。(※色落ちが早い色と遅い色を混ぜた場合、退色するにつれ色落ちが遅い色が出てきて残ります)
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表にない色については、原液で使用された場合、1ヵ月半前後が退色までの目安となります。
ただし、色を薄めて使用された場合は、色落ちが早くなります。
まだ前の色が残っている状態から別の色を重ねると、「残っている色」と「上から重ねた色」が混ざった色に発色します。
例えば、ピンクが残っている上からブルーを重ねるとパープルに。
「まだ髪に残っている色」と相性の良い色を上から重ねると、とてもキレイな色にカラーチェンジできます。
元の髪色ありきの色なので、自分だけのオンリーワンなオリジナルカラーをお楽しみいただけます。
やりたい色と時期を中期的に考えながら色を選んでいくと、ブリーチのダメージを受けることなく頻繁にカラーチェンジを繰り返すことができます。
『相性の良い色』は、色相環を見ると分かりやすいです。
補色(=反対側に位置する色)同士を組み合わせさえしなければ、ほぼキレイな色に発色します。
補色同士を重ねると、黒っぽくなる・くすんだ焦げ茶のような色になる・ほぼ発色を感じられないというように、キレイな色に発色しない可能性が高いのでご注意ください。
色相環で隣にある色味を重ねて回り道をしていくと、ノーブリーチで補色にカラーチェンジも可能です。

人毛のヘッドマネキンを使って、《フラッシュピンク》原液でカラーし、カラーした直後に《オーシャンブルー》《ネイビーブルー》《ショッキングパープル》《マンゴーオレンジ》をそれぞれ原液で重ねるとどうなるのか、以下ご紹介します。
※フラッシュピンクでカラーする前のベースは、18レベルまでトーンアップしたブリーチ毛になります。
カラーする前のベースの髪の明るさによって発色は変わります。

《フラッシュピンク》で染めたての上から
《オーシャンブルー》を重ねると、はっきりした明るめの青紫に。
《ネイビーブルー》を重ねると、少し沈んだ感じのくすみパープルに。
《ショッキングパープル》を重ねると、ラベンダーのような赤紫に。
《マンゴーオレンジ》を重ねると、キレイな赤になりました。
染めたてでこれくらいはっきりと色が変わるので、使用前の髪色の退色が進んで薄まっていれば
薄まっているほど、上から重ねる色の原液に近い色になると言えます。

上記画像くらいピンクが薄まった状態(フラッシュピンクでカラーしてから1ヶ月後くらい)だと、残ったピンクの影響は弱く、しっかり発色します。
ピンクの補色であるグリーンも、深みは出ますがしっかり発色。
※《ネオンイエロー》に関してはピンクの影響を強く受け、オレンジになります。
カラーバターでも充分な発色をお楽しみいただけますが、それ以上に強い(まぶしいくらいの明るさがある)発色を希望される方は、マジカラーのご使用をおすすめします。
ブリーチでトーンアップした髪にご使用いただいた場合、かなり強い発色をお楽しみいただけます。
ノーブリーチの茶髪の方で、カラーバターだとあまり発色しなかったという方も、マジカラーをご使用いただくと、しっかりとした発色を感じていただけます。

レッド・ピンク・ブルーを、カラーバターの《リアルレッド》《フラッシュピンク》《オーシャンブルー》を使った時との発色の比較を、3パターンのベース毛(18レベル・14レベル・10レベル)別に以下ご紹介します。

ブラウンヘアの上からでもツヤのある光った感じのレッドカラーに発色します。

カラーバターのピンクとはまた違った特色系のピンクに発色します。14レベルのくすみの強いブリーチ毛の上からでも色が沈みにくいです。

カラーバターの《オーシャンブルー》と似た色味ですが、トーンアップしきれていない髪に使用した場合、より青みが強く発色します。
もっと詳しくは、以下バナーより『マジカラーについて』のページをご覧ください。